
グランプリ
OKBホープ財団創設者&エグゼクティブディレクター
オセイ・ボアテングはガーナ出身の医療起業家で、大切な人をなくした経験がその原動力です。祖母と叔母を、医療へのアクセスの悪さから防げたはずの疾患で亡くし、それをきっかけに彼は取り残された地域の医療を変えることに人生をかけることにしました。OKBホープ財団を立ち上げ、医療機材を備えた医療バンと熟練の医療従事者によるプライマリケア・予防医療を提供しています。彼のリーダーシップのもと、これまでに80の農村地域で1万人以上が医療サービスを受け、3,000人以上の学生にメンタルヘルス教育や支援も届けてきました。オセイは、受け身の医療から先回りする医療への転換を目指しています。Global Citizen Waislitz賞を受賞したら、医療バンを拡充することでより遠隔地にサービスを広げ、誰一人地理的な理由で取り残されない仕組みを拡大していく予定です。
ディスラプター賞
アグリテック・アナリティクス共同創設者&CEO
ケニアの小規模農家の娘として育ったマリアンヌは、害虫や痩せた土壌、気候ショックによって作物がダメになり、貧困のため兄のジャスティンが退学を余儀なくされたことで母が苦労する様子を見て育ちました。その辛い子供時代の経験から、彼女はアグリテック・アナリティクスを共同創設し、女性や若者を含む小規模農家向けに、たった4分でその土地の土壌健康状態を診断し、リアルタイムで害虫や病気まで検出できるAI搭載のIoTセンサーを開発・提供しています。今では月間9,930人の農家をサポートし、最大75%の収穫量増や、63%のコスト削減を実現しました。この賞の受賞で毎月1万5千人の小規模農家を新たに支援し、劣化した13万5千ヘクタールの土地再生も進め、貧困の連鎖を根本から終わらせることを目指しています。
ピープルズチョイス賞
ジオテック・ウォーター・ソリューションズ創設者&CEO
ジョシュア・イコールはナイジェリアの水文学者です。彼は2010年、水系感染症で生死をさまよい、この経験が水の貧困をなくそうという彼の熱意に変わりました。彼は2021年、太陽光発電による給水スタンドや、汚染や水インフラ障害をリアルタイムで検知する水質監視システムを設置するジオテック・ウォーター・ソリューションズを設立しました。ナイジェリアやサヘル地域の、紛争に影響を受ける取り残されたコミュニティで活動しています。設立以来、これまでに1,000件以上の水インフラと監視システムを整備し、10万人以上に安全な水を提供、脆弱な地域のインフラ停止を減らすことで、水のアクセスを確保しています。Global Citizen Waislitz賞を受賞したら、2026年までに20万人にサービスを拡大し、アフリカ5か所の新地域への進出も見据えています。
今年で第11回目を迎えるGlobal Citizen Waislitz賞は、極貧の終結に向けて絶大な影響を与えている個人を讃える、毎年計30万ドルの賞金を授与する賞です。グランプリ他、各10万ドルを受賞できる賞が2つあり、合計3つの賞が用意されています。授与はWaislitz財団とGlobal Citizenが主催しています。Waislitz財団は、革新的なプロジェクトで人々が最大限の力を発揮し、世界に大きな変化をもたらすことを使命とし、世界中にポジティブな社会的影響を創り出しています。
「極貧の終結は選択ではなく、責任だと考えています。世界中で何千人、何万人もの人が自分に今できることを始めることで、困難な中にいる人の生活をもっと良くしていこうと刺激を受けることを心から願っています」とWaislitz財団(本部:メルボルン)創設者&会長であるアレックス・ウェイスリッツは語っています。
Waislitz財団は革新的なプロジェクトを通じて、国や地域を問わず、すべての人が自分の可能性を最大限発揮できる社会の実現を目指しています。
2025年Global Citizen Waislitz賞は、合計30万米ドルの賞金が授与される、3部門の賞で構成されています。選出者はGlobal CitizenのプラットフォームやSNS上でも紹介されます。
🏆 Global Citizen Waislitz賞
以下5つの評価基準すべてにおいて優れている人に10万ドル授与
🚀 ディスラプター賞
「ディスラプション(革新性)」で際立った活動をした人に10万ドル授与
⭕️ Global Citizensチョイス賞
Global Citizenコミュニティのオンライン投票で選ばれた人に10万ドル授与
2024 勝者

ディスムス・キシルはソーラー・フリーズの創設者であり、ケニアの農家のために太陽光冷蔵を普及させることで、収穫量アップ・損失減を実現しています。2018年オバマ・リーダーズ・フェロー、MITフェロー、マンデラ・ワシントン・フェローの彼はAIを活用し、収穫量の最適化を行っています。若者向けの「一人一人にひとつ教える」イニシアチブで農業と再生可能エネルギーへ挑戦する人材を育成しています。彼はGlobal Citizen Waislitz賞によって2030年までに100万人の農家をサポートすることを目指しています。
2023 勝者

ピーター・ンジェリは英国王立工学アカデミーフェローであり、メガ・ガス・オルタナティブ・エネルギーの共同創設者でもあります。彼はプラスチックごみを低所得世帯向けのクリーンな調理ガスへと変える革新的な技術を実用化しています。ソウェト出身で室内空気汚染を身近に感じていた彼の発明は、いまやケニアの1万50世帯へ届いています。マイクロソフトの#Insider4Goodフェローであり、国連WFPフェローである彼は、ケンブリッジ大学のマーケティング学位、リーダーシップ修了証を持っています。彼はGlobal Citizen Waislitz賞で月5,400世帯への支援拡大を目指します。
2022 勝者

クリスティン・カゲツはインドのサーティ共同創設者兼CEOであり、生理用品へのアクセス不足を持続可能な形で解決する製品や事業モデルを実現しています。彼女はMITデザインラボ(D-Lab)と共に、ブラジル、ニカラグア、インドでプラスチックリサイクルや廃棄物管理、自然素材の商品開発など多くのプロジェクトにも取り組みました。
2021 勝者

ビナ・シュレスタは南アジア出身の起業家であり、ネパール地震で倒壊した80万軒の家を目撃し、安全で手頃な住宅の建設を目指してビルド・アップ・ネパールを共同設立しました。環境配慮型のレンガ技術でコストを抑え、村で雇用も生み出しています。ビルド・アップ・ネパールは、これまでに300人の起業家をサポートし、6,000軒の家を建設、2,900の雇用を創出してきました。2030年までに20万軒の家の建設を目指しており、この取り組みで児童労働ともつながる環境汚染をもたらす焼成レンガ産業の変革を目指しています。
2020 勝者

ハルーン・ヤシンは19歳で自分の会社を立ち上げ、スラムの子どもたちに教育を届けました。9年後にはオレンダを設立し、日常生活で学びができる魅力的なデジタルカリキュラムを開発しました。オレンダの携帯アプリは50万人以上の子どもたちに届き、パキスタン政府にも認定され、国営テレビで5,400万人に配信されました。この多くがこれまで教育の機会がなかった人たちです。
2019 勝者

ムクク・ストーブスの創設者兼CEOであるシャーロット・マガイは、アフリカの家庭内大気汚染ゼロを目指すエコ起業家です。7年以上調理用コンロ業界で経験を積み、すべての家庭が煙のない世界を実現する夢を信じ、その夢を叶えるために技術と情熱を注いでいます。
2018 勝者

コケツォ・モエティは、貧困女性の声を携帯電話を利用することで拡大し、政府の責任追及に活用できることに気づきました。彼女は、全ての携帯電話を社会参加のツールにするという願いでamandla.mobiを設立し、今では南アフリカ中で90万人以上が貧困解決に対して行動を起こす運動に成長しています。
2017 勝者

サーハス・ゼロ・ウエイストの創設者兼CEOのウィルマ・ロドリゲスは、忍耐強く、実践的でいることを信念にしています。80年代はツアーガイド兼ドイツ語翻訳者、90年代はビジネスジャーナリスト、そして過去18年間は廃棄物管理業界のパイオニアと、彼女の経歴は幅広いものです。ウィルマは、オフの時には植樹や堆肥づくり、家族と過ごすことが好きです。
2016 勝者

チャリス・ウウィネザは、ルワンダで有機廃棄物を肥料に変えることに注力する環境保護団体を運営しています。「ごみを減らし、農家がたくさん食料を作れるよう後押ししたい」と語っています。彼女のBIORGOFERTプロジェクトでは、有機廃棄物を環境に優しい肥料へと生まれ変わらせます。
Global Citizenとは?
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審査基準は?
グランプリとその選考方法は?
追加の賞と、その選考方法は?
審査の流れは?
もし自分がセミファイナリストになったら?
Global Citizensチョイス賞の選出における一般投票の重要さは?
受賞者かどうかは、いつ分かる?
もし受賞者になった場合、賞金の使い道に条件はある?
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