きれいな水、栄養のある食べ物、教育、公衆衛生、クリーンエネルギー。こうした当たり前のはずのものが、世界中の数十億人にとって、いまだ手の届かないままです。
そして今年のCisco Youth Leadership AwardとGlobal Citizen Prizeの受賞者たちは、まさにこの領域で“ちゃんと届く変化”を生み出しています。
要するに、生活の基盤の話。そうだよね?
…そうあってほしいところですが。
それでも、21億人が安全な飲み水を利用できず、子どもの4人に1人が深刻な食の貧困の中で暮らし、何億人もの子どもが学校に通えていません。さらに、世界人口の半数以上が必要不可欠な保健医療サービスにアクセスできず、クリーンエネルギーへのアクセス不足は、電力網の外で暮らす人の増加につながり、毎年数百万人の早すぎる死の一因にもなっています。
ウガンダ、カナダ、インドまで。今回紹介する5人のアドボケイトは世界中に広がり、それぞれの分野で確かな成果を示してきました。Global Citizenは、彼らの功績を誇りをもって称えます。
由緒あるGlobal Citizen PrizeとCisco Youth Leadership Awardは、グローバルな課題に立ち向かう人々を称え、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に沿った取り組みと実績を評価する賞です。
それでは、2026年の受賞者をチェックしてみてください。
Cisco Youth Leadership Award:Diana Virgovicoa(Xatoms)
Cisco Youth Leadership Award: Diana Virgovicova, Xatoms
Diana Virgovicovaは17歳のとき、光触媒プロセス(光と素材を使って触媒を生み出す仕組み)によって汚染水を浄化できる分子を設計し、初めての科学的発見を成し遂げました。
スロバキア出身で、現在はトロント大学の奨学生。さらにスウェーデン王室から優秀修了証も授与されています。彼女はCEOを務めるXatomsを通じて、AIと量子化学を活用したグローバルなパイロットプロジェクトを複数の大陸で率いています。
Virgovicovaは世界経済フォーラムからも評価されており、特に科学と気候分野で挑戦する若手起業家、とりわけ女性たちを支える情熱的なメンターとしても活動しています。
Global Citizen Prize Award(インド):Anoushka Sinha
Global Citizen Prize Award, インド: Anoushka Sinha, Anupam Fundation
Anoushka Sinhaは、ジェンダー平等と教育をこの10年にわたり前進させてきた社会起業家であり、人権活動家です。10歳でアドボカシーを始めて以来、その活動は100万人以上の人生に影響を与えてきました。Forbes 30 Under 30に選出され、さらにEconomic Times 40 Under 40では史上最年少受賞者にも。高いインパクトを生む新世代リーダーとして注目されています。
Sinhaの取り組みは、Diana Award、UN WomenやFord Foundationからの表彰、そしてインドで最も影響力のある女性のひとりとしての評価など、世界的に高い認知を得ています。また、世界銀行のS4YEイニシアチブでは最年少アドバイザーを務め、UNICEFからは女性と女子のためのChampionとしても認定されています。
Global Citizen Prize Award(ウガンダ):Krystal Mwesiga Birungi
Global Citizen Prize Award, ウガンダ: Krystal Mwesiga Birungi, Uganda Virus Research Institute / Target Malaria
Krystal Mwesiga Birungiは昆虫学者であり、マラリア対策を推進するアドボケイト。10年以上にわたり、マラリア研究と地域コミュニティでの関与に取り組んできました。
Target Malaria Ugandaで活動し、蚊の個体群に関する研究を前進させる一方で、科学技術の革新について社会の理解を広げることにも力を入れています。グローバルヘルスのアドボケイトとして、主要な国際フォーラムでウガンダ代表を務めた経験もあり、Gates FoundationのGoalkeepers Champion、Obama Foundationのアフリカリーダーとしても知られています。
Global Citizen Prize Award(マラウイ):Tawonga Nyirenda
Global Citizen Prize Award, マラウイ: Tawonga Nyirenda, SeedBiz
Tawonga Nyirendaはサステナビリティ分野の起業家で、アグリテック企業SeedBizの創設者。昆虫を活用した技術で有機廃棄物を飼料や肥料に変え、フードシステムを強化しています。彼女の仕事は、小規模農家を支え、廃棄物を減らし、食の仕組みそのものをより強くすることにつながっています。
アフリカのグリーン・イノベーション領域で台頭する存在として注目され、SeedBizを通じて数百人の農家を支援。マラウイで気候変動に強い循環型農業ソリューションを前進させながら、グリーン雇用を生み出し、収入向上に貢献し、環境に配慮した農業を後押ししています。
Global Citizen Prize Award(ケニア):Dysmus Kisilu
Global Citizen Prize Award, ケニヤ: Dysmus Kisilu, Solar Freeze
Dysmus Kisiluは気候テック起業家で、Solar Freezeの共同創設者兼CEO。太陽光発電によるコールドストレージ(低温保管)とAIツールを提供し、気候変動へのレジリエンスを高めるとともに、農家の収穫後損失を減らし、所得増加を後押ししています。再生可能エネルギーとインクルーシブなビジネスモデルを組み合わせ、東アフリカ全体の食料安全保障を強化しているのが特徴です。
気候インパクトをスケールさせる力が評価され、デューク大学から F.M.カービー・インパクト拡大賞を受賞。さらにUCLAの環境・サステナビリティ研究所からプリツカー新進環境イノベーター賞も授与されています。