2020年6月に開催されたGlobal Citizenのグローバル目標:未来のための団結(Unite for Our Future)放送イベントで行われた誓約が、国連人口基金(UNFPA)による命を守るサポートやサービスの提供を、世界中のアクセスが難しい地域の女性たちへ届ける力になっています。
この団体は、世界中の150か国以上もの十分なサービスが届かないコミュニティで、重要な性と生殖に関する健康サービスをサポートしています。こういった国々には、世界人口の80%以上が暮らしています。
グローバル目標:未来のための団結で集まった資金のおかげで、ベナン、ギニア、トーゴ、タイ、フィリピン、メキシコの各地域コミュニティへ、コロナパンデミックの最中にもUNFPAが母子保健ケアなどの必要不可欠な支援を届けています。
このイベントにより、UNFPAにはカナダ、デンマーク、ドイツ政府、さらに武田薬品工業、ジョンソン・エンド・ジョンソン、レキットベンキーザーなど企業からのコミットメントを含め、4,400万ドルを超える資金が集まりました。
UNFPAが発表したレポートによると、パンデミックにより1200万人の女性が家族計画サービスの中断を経験し、これが140万件の意図しない妊娠につながりました。
「私たちも患者さんも自分を守るのに苦労しています」と、ギニアの助産師エヤムさんは語っています。
— UNFPA (@UNFPA) 2020年7月2日
@TakedaPharmaのおかげで、ベナン・ギニア・トーゴの#FrontLineHealthWorkersには個人用防護具が提供されます: https://t.co/qEEv9ScL5N#TakedaGlobalCSR#COVID19pic.twitter.com/lWaqwZ4UWQ
パンデミックで公衆衛生システムがひっ迫し、性差に基づく暴力も悪化する中、女性や女の子のために、UNFPAは生殖健康サービスや家族計画、暴力や搾取の被害者に対する支援へのアクセスが継続できるよう取り組んでいます。
ベナン、ギニア、トーゴの遠隔地域へ、助産師と命を守る支援を
「グローバル目標:未来のための団結」で武田薬品工業が誓約した460万ドルは、コロナパンデミック下のベナン、ギニア、トーゴで質の高い母子保健サービスにアクセスできるよう、UNFPAがプログラムを実施することを可能にしました。この取り組みは、少なくとも35万人の女性と新生児、うち命に関わる合併症を抱える1万2700人の女性を対象に展開しています。
また、地域の緊急産科・新生児ケア(EmONC)医療施設への直接支援や、5万4475枚のマスク・消毒用品の提供も行われました。
この誓約により、最も遠隔地に住む女性たちの支援のために56人の助産師雇用、さらに、母体死亡支援に関する訓練を受けた医療従事者46人、「最終地点」サプライチェーンに精通したロジスティシャン25人の育成も実現しています。
パンデミック時の母体死亡削減と母親の保護
ジョンソン・エンド・ジョンソンからの100万ドルの助成金により取り組まれているUNFPAプログラム、「ここでも安全な出産:繊細な状況での母体死亡削減(Safe Birth, Even Here: Reducing Maternal Mortality in Fragile Contexts)」は、リベリア、ハイチ、パキスタンでパンデミック時も助産師や母子保健支援の強化・維持を後押ししています。
さらにレキットベンキーザーがイベント時に約140万ドルの誓約をしたことで、UNFPAはタイ、フィリピン、メキシコで女性や妊婦への支援を続けています。タイでは、23万人以上もの女性や10代の少女、妊婦、10代の母親たちへの母子保健ケアと避妊サービスの改善を目指し、リスクの高い山間部・遠隔地にもサポートが広がっています。
同じく、フィリピンでは2020年9月から「みんなにとっての安全な出産:革新的なアプローチを通してコロナ禍の中心に女性、女の子、その保護者を置く(Safe Birth for All: Putting Women, Girls and Their Carers at the Center of COVID-19 Response Through Innovative Approaches)」UNFPAプログラムを通じ、全国の妊娠中・産後の女性や赤ちゃんに命を守る医療サービスを提供しています。これは、2,000人以上の妊婦や少女たちの人生に影響を与えています。
今週初めの国際女性デーに合わせて、ギニアの助産師たちが政情不安や#COVID19の中でも重要な母子保健ケアを届けている様子を、@UNFPA-@TakedaPharmaプロジェクトの一環としてチェックしてみてください。 https://t.co/6tEKKZqU1Xpic.twitter.com/GJQaKdqmLb
— Takeda (@TakedaPharma) 2021年3月10日
メキシコのゲレロ州では、UNFPAが先住民や貧困層のコミュニティへの母子保健・新生児ケアのアクセス拡大をサポートしています。約10万人の脆弱な女性グループの、性や生殖の健康に関するリスクを最小限に抑えることを目指しています。
2月にはGlobal Citizenがレポートを公開し、グローバル目標:未来のための団結放送の驚くべき影響について詳しく発表しました。イベントから1年も経たないうちに動員された15億ドルのうち約11億ドル(72%)が、世界中の何百万人もの人々を支えています。
2021年も引き続き、この資金は世界中のプログラムや団体のコロナ医療平等、そして日々パンデミックの影響と闘う世界の最貧困層や社会的に取り残されたコミュニティをサポートしています。